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the air inside of…

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乞田川沿い

春の思い出を手繰る。ここでの1本目に相応しいから、夫が恋人だった頃に書いたのを転載しておく。

*

2025年3月9日

朝方、恋人に「結婚してください」と言う夢を見た。

その話を恋人にしたら、ホントにそうなったらいいねという話になったから、「ホントにそうなるよ」と、「結婚しよう」と、私からプロポーズした。恋人は「いっしょに生きていく気まんまんだから」と言って承諾してくれ、私たちは結婚することになった。おさない子供が「ケッコン、ケッコン」とカタカナで婚約を宣言するノリで、ものの数分で。でも私たちは大人だから、容易くそれを実現できてしまうのだ。

散歩中に行きがかった団地内の公園で、ふたり並んでブランコに座り入籍日を決めた。公園は高台にあってとても見晴らしがよく、ブランコを漕ぎだすと快晴の空を飛翔するかのような心地がした。恋人がどなたかの言葉を借りて「こうしていると自分は幸せなんじゃないかと錯覚する」と唱えたから、「錯覚じゃなくてホントに幸せなんだよ」と応えた。散歩の行程も含めて、ほんとうに夢みたいな楽しくて幸せな一日だった。ずっとこんなふうでいられたらいいのになと心から思う。

入籍日は2人の誕生日の中間に定めた。大安吉日。けれど私たちは今日もう既に結婚したと言っても過言ではないような気もする。知ってた? 今日も大安だったよ。朝からずっと、いやにたくさん赤い車を見かけたのだけれど、あれは世界からの寿ぎだったのかもしれない。

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